銀行そして銀行員。Bank and Bankers.

今ビジネスは大きな金額になるため、これまで以上にお世話になりたいと申し出た。
ところがあまり大きな金額はうちは面倒見きれない。
そればかりかなるべく小さな商売はできないのか。
新しいビジネスではなく現状維持でやっている企業はいくらでもある。
うちは貸せないと。

いや、注文書持って来ますのでそれで貸してくれと言っているのです。
将来入ってくる見込みなしにお願いしているのではありません。
いや、うちはそんな大きな金額無理だ。
とあっさりと断られる。

しかし、落胆する暇などない。
大きな注文取っても手元資金がなければ即座にうちはお陀仏。
間もなく大きな注文取れそうだ。
大きな金額だけに納期が掛かる。製作期間が長い。
納入前に材料、部品仕入、外注、給料。いくらでもお金がいる。
製品を納めてようやく入金。
前金払わねば製作はできない。これでは注文すら受けることができない。
注文なければ会社は継続できない。注文もらって納め利益を稼ぐ。
それが出来なければお陀仏。そんな事誰でも分かる。
さてどうするか。
ここはメインだがメインがこれでは他を探すしかない。
お金を貸してくれるところを探すしかない。
それはやはり銀行だ。他の銀行を探すしかない。

だが、銀行増やすには審査が必要だ。
これは時間が掛かる。厳しい審査を受けねばならない。
その審査通らなければその時点であきらめるしかない。
この会社の存続をあきらめるしかない。
だが、簡単にあきらめるなんぞできるはずもない。
できるだけのことは当然する。無い知恵とひ弱な体を思い存分駆使する。

即座に動いた。時間の余裕なんぞない。
メインがこれでは他行がどう出るかは全く不明。
しかしできる限りの事はやる。やるしかない。

先ず取引ある銀行へ相談。
そしていつも可愛がって頂いている経営者へ相談。
必要書類を用意する。最も大事である経営計画書は既にある。
これは私一人ではなくアドバイス、サポート頂きながら完成させた作品。
他に数字を表すもの。

結局2行と相談ができた。
1行は多分大丈夫だろうと。但し、実際は蓋を開けてみないと判らないのが現実。
もう1行は経営者にご紹介頂いた。
ここは環境と海外に特に力を入れていると言う。
願ったり適ったりだが。何事も最後まで判らない。

銀行の活動は幸いなことに暦通り。
GW中も動けるし、担当者には動いてもらう。
税理士の先生に書類を作成頂きGW中には渡すつもりだ。

他にも審査を受ける。
これはGW明け。大手企業さんの審査。
全国で販売代理して頂くためのこれも厳正なる審査。
大手さん。社内稟議が通らなければ当然無理。

過去、開発に明け暮れ決算の成績は決して良くはない。
現在あるのが約8年の開発期間を経てようやく完成した特許出願、審査請求中の廃棄物再資源化連続式低温乾燥機。
最近はそれに最先端の臭気中和方式の脱臭装置を追加。
これらがどう判断されるだ。

メインの頭の中には多分回収しかないのだろう。
他のBankがどう判断するか。

新ビジネスとは、引き合い⇒乾燥、臭気テスト⇒コンサル⇒製品納入⇒消耗品、メンテナンス。と言う流れ。
収益源は1)テスト、2)製品販売、3)メンテ、消耗品。そして将来的には4)コンサルだ。
この4つで利益を稼ぐ。国内だけでなく海外も。
決して機械、機器販売のみとは考えてはいない。それにテストと消耗品の利益率は特に高い。

これらをメインは認めてくれなかった。今内容で福岡県の経営革新計画は承認得たのだが。
どうも如何に回収するか。それだ。そうとしか考えられないのだが。
確かに大金の融資を受けている。これ以上枠を広げる事は出来ないのは判っている。
しかし、相談すら乗れないとは。長年付き合って頂いただけに落胆の度合いは非常に大きい。

結局、他行さんはどうであろう。
そして大手さんはどうであろう。


胸騒ぎが収まる日が訪れるなんぞ今後もないだろう。
特にお金に関しては期待という言葉ほど無意味な言葉はない。