3月16日。小雨の中。

「今日中にでも終わらせないとな。」一人ごつ。
来週早々より車で仙台へ向かう。地元福岡近辺でお邪魔できるのは今日までだ。
昨日連絡頂き今日早朝訪問した。内容は予想通りでありこれも今日中には終わらせたい。

本日帰社ご連絡頂いた案件もあり計4件の新規見積要請。自分一人では心許ない。
既に昨日連絡し了解得ている。

昼食後昼寝をむさぼり車のハンドルを握る。天気予報が当たる。雨だ。
到着後後悔する。駐車場より目的の建屋までかなり距離がある。
構わず早歩きで向かう。幸いな事に雨量は少ない。傘を差してない健常な人物も中にはいる。

確かここのはずだが。電話口の内容を思い出しながら歩む。
案内板を確認する。間違いない。エレベータに乗り込もうとするがどうも様子がおかしい。
しばらく立ち止まるが集まる服装で気が付く。

誰にも尋ねずに先へ歩く。案の定だ。このエレベータで上がれとの青い天井の表示。
待つ。ここでもエレベータの前で待つ。
乗り込むと思い出した階数のボタンを右手人差し指で押しこむ。
左手には書類を押し込んだ鞄がぶら下がっている。

目的の階数には辿り着いた。あてどなく歩く。聞けばよいのだが面倒臭い。
捜す。一部屋、一部屋を巡りながら捜す。
即座に見つかった。電話で細かく教えてもらったのは幸いだ。
いや電話口の向こうから勝手に詳しく説明が聞こえてきたのだが。

ノックせずに扉を開ける。座っていた二人とも。雑談もあまりせずに本題に入る。
過去自分が書いた図面そして過去の見積書を見せ説明する。
その人物は紙に文字を書く事で説明する。

目の前の人物は言葉があまり話せなくなった我が親父だ。
言葉が出ないのは原因不明だ。しかし元気だ。短時間で我が悩みは解決。

帰社後瞬く間に見積全て提出。これで気兼ねなく博多の街を離れられる。


それでは股です。


1)失敗:むら気。集中の欠如。
2)感動:不在時の皆の対応の素早さ。
3)目標:復興案件書類全て終わらせる。