3月10日 東北現場工事はあっという間だった。

決して真似しないで欲しい。小生が図面を書き我が職人等が製作した六角式回転式選別機を。今回は多くの地元の工場に製作を助けて頂いているが肝心のドラムだけは我が職人らに作らせている。ネットで写真、動画披露しているが決して真似するな。これだけは強調しておく。
通常は円筒形の丸い形の選別網が張り巡らされた選別用の回転ドラムだ。弊社のドラムはそれが六角形をしている。他社とは同じ物は決して作らない。
選別効率が良い六角型の選別である事。それに取り付いている選別用網の取り替えが容易である事。その2点で大手ゼネコンさんに今回採用頂いた。もちろん価格も他メーカーさんの約半分であった点も大きな理由だろう。

何に使用されるかと言うと東北宮城のがれき処理だ。今週の頭にその現地へ赴いた。

ある程度重機で破砕し小さくされそれをコンベアでこの弊社製作の六角式回転選別機へ投入される。そこで大きいものと小さいものに選別される。先ずは砂、泥をふるい分けが主ではないか。ガレキ内には砂、泥はもちろん家屋の木材、コンクリート、海岸に植わっていた木等様々なものが混じっている。それを先ずこの六角式トロンメル選別機でふるい分けされる。砂、泥などが省かれた家屋等の木材は最終的に焼却される。

短納期をクリアし無事2台先ずは搬入。現地では優秀な鳶さんがあっと言う間に組立設置。それを見届けて小生は帰福。現在我が町福岡では残り2台の六角形トロンメル選別機製作に追われている。又しても短納期が理由だ。

弊社トロンメル選別機など現地ではほんのちっぽけな物だ。何百人と言う職人さんが腕を振っておりその設備の規模は莫大だ。その地域に眠っているがれきを2年間で処理してしまわなければならない。それに伴う設備であるだけに広大なる敷地面積に空を見上げんばかりの機械と建屋が敷き詰められようとしている。まさしく国家予算の設備だ。

今回弊社は儲からない。その理由は小生の見積ミスもある。短納期を頭に入れ金額算出すべきであった。

明日はいよいよ3.11の日。弊社が復興に少しでもお役にたてる事が何よりも嬉しくその事実は何よりも大きな財産だ。
今回赤字であろうなどどうでも良い。

今後より一層素晴らしき日本国が立ち上げるに違いない。

それでは股です。

1)失敗:他社の欠点を職人皆の前で披露。ああいう会社だけにはなるなと。
2)感動:帰福してみると我が町工場の製作進捗が予定より早かった。
3)目標:如何にものづくりで儲けるか。ビジネスモデルを考案。