3月31日。出荷。

職人らが戻って来るのは遅かった。
運送会社のトラック到着時刻が原因だ。
復興案件がれき処理ロンメル選別機3台目が本日宮城へと旅立った。

明日日曜日も仕事だ。
今案件最後の4台目の手直しそして解体、出荷準備。
来週月曜日にはそれも宮城へと向かう。

職人のうち2名は明日車で宮城へと出発。
福岡を旅立つがれき処理選別機の宮城現地での組立の立会い。
既に設置済み2台の稼働の確認だ。
福岡から宮城まで往復約3,000kmを高速道で駆け巡る。
きついと思われるが経費削減だ。
短納期が響き儲けどころではない。
今後現地への対応に頭を悩ましている。

震災案件であるのだからある程度は採算度外視で対応するがうちがなくなってしまえば元も子もない。
全身全霊で対応はする。赤字の責任は全て我が身にあり見積損ないがそもそもの発端だ。
まさかこれ程の短納期になるとは。

注文を受けたのであれば愚痴などこぼす暇なく何とか納期に間に合わせなければならない。
期日までに必ず納品しなければならない。それがものづくりだ。
その責任は周りの力に助けられ間もなく全うする。

後は現地だ。順調稼働するまでは手を加えなければならない。
実のところ現地へ足を運ぶ費用さへも頭痛の種。
復興案件だ。被災された方々のためにも力は尽くさねばならない。

他の案件の受注は順調だ。引き合いも多い。
今回の教訓がある。見積損ないだけはやらない。
もしやれば即座にうちはなくなる。

ついつい今日は読書に耽ってしまった。
どうしても読後にわだかまりが残る馳星周氏の本だ。「弥勒世」。
一気に読んでしまった。
この作者の作品では未だ「不夜城」以上の作品には巡り合っていない。

明日は丹精込めて仕事をしよう。
一向に減らない借金を減らさねば。
休みなしの長時間労働は続く。

そうか。我が町福岡も花見の季節ばい。


1)失敗:読書に耽る。
2)感動:宮城へ旅立つ若き職人いすれも元気。
3)目標:仕事をゆっくりと早く。