4月20日。生き延びる。

いつ何時であろうとこちらの事情などお構いなしに携帯が鳴り響く。
確かに俺もお構いなしに携帯鳴らすが。
電話口の内容はいつもながら起きた難題。
又起きた。問題が起こる。次々と起こる。
何故だ。何故次々と難問と言う壁が立ちはだかるのだ。

一つ一つ解決するしかない。
全ての壁を一気に破る事など出来るはずもない。
地道に前へ進むしかないではないか。
考え言葉を選び相談し指示を出す。

無理難題は向こうとて承知の上だろう。
向こうの立場がある。言わざるを得ないのは理解できる。
しかしだ。
理解できるが出来ないものは出来ない。
やればうちはそれこそお陀仏になるんだぞ。

一瞬安堵の表情は隠せなかった。
毎日心配で気が休まらなかった。
今日確認が出来た。問い合わせに対し本日向こうから連絡があった。

全額ではないが今月末には確実に払うとの回答。
事務員さんからの言葉。
本当かどうか思わず何度も聞き返す。
どうも本当のようだ。嘘ではないようだ。

大金を支払わねばならず心が休まる時などなかった。
払えなければうちは今月で消え去る。
もしかしてとの予想された事実が脳裏から離れることがなかった。

助かった。助かったのだ。身ぐるみ剥がされなくて良かったのだ。
今月は生き延びた。会社の存在が今月で消え去る事はなかったのだ。

もちろん来月はどうなるかなんぞ分かるはずもない。
来月も大金が入らねばそこでお陀仏。
だからこそ壁を地道に破る。無理難題に対し地道に一つ一つ解決するしかないではないか。

ただ行動する。今後も要求に対しひたすら動き回るだけだ。
口は必要なく言葉も必要ない。
目の前でどれだけ行動できたかが答えだ。

銀行さんが来社。お世話になり過ぎている。
決まり文句の要求を突きつけられる。
「次の受注はどげんですか。」


明日は遠方からご来社。
わざわざ申し訳ありません。


それでは股です。


1)失敗:おっさん達。いつもながら口と行動が伴わない。遅い。年齢のせいか。
2)感動:生き延びる。
3)目標:明日こそはプレゼン資料完成。