4月25日。今後。
皆帰宅し事務所には俺一人。
電話が喚き立てる。即座に取る。
どうして今頃。静かに聞く。一心不乱に相手の言葉を執拗に耳に入れる。
何故だ。どうしてそんな事を。
了解して頂いた訳ではないのか。
俺は言葉を発せられない。
ただ聞く。相手の言葉を必死に叩きこむ。
「分かりました。」と返事はした。
溜息を大きく付きながら受話器を置く。
歩き回る。体を動かさずにはいられない。
気がおさまらない。
何だこの心境は。何だこの心地は。
事務所内をただひたすら徘徊する。
かなりの精神的なダメージ。
逃げたい。どこか遠くへ一刻も早く逃げ去りたい。
だが何処に。一体どこへ行けば良いのか。
この世は容赦ない。徹底的にやられる。
やられる時は底なしだ。
散々苦しめられながらもがき立ちあがろうとする。
精神的な多大なるダメージを克服せなばそれこそその場に立ち尽くす。
無事終了した。審査プレゼンは。
題目はバイオマス、廃棄物乾燥機の改良開発。
今回で何度目だろう。思わず指折り数える。
緊張はした。だが、今回はある程度落ちつけてやれた。
少々早口ではあったが時間内に無事終えた。
居並ぶ数十名の審査の方々。
今回は特に多かったような印象はあるが。
20名以上は着席されていただろう。
思いは伝えた。
新しきビジネスモデル。何故現在売れないかを出発点とし。
プレゼンで重要なのが主張、説明終えた後の質問。
一つの質問には準備不足で相手を満足させる回答が出来なかった。
どうだったのだろう。審査結果は。
気にならないはずはない。
だが未だ連絡はない。審査通過していれば即座に耳に入るはず。
残念だが。それが現実だ。次を目指す。
一体何度落ちればよいのか。落選するたびに正直心の負担は大きい。
めげるわけにはいかない。腐ってどうする。
しかし、あの電話に内容は今現在も頭から離れない。
いやこれからも執拗に責められるのは分かっている。
峠だ。もう山頂か。果たして越せるのか。
既に頼るしかなく自分の力ではどうしようもないところまで来ている。
ええいっつ。ままよ。今後は天に任せるしかない。
だが進む、ひたすら前に進む。
進め。ひたすら進め。立ち止まってどうする。
最も怖いのが心理的ダメージで体を動かす事が出来なくなる事。
何が起きようと常に動かないと本当にお陀仏になる。
今までの経験で心身一体なのは良く分かっているつもりだ。
それでは股です。
1)失敗:プレゼン質問対策。
2)感動:後先がない覚悟。
3)目標:図面内容、資金繰り決着。
今回もアップできす。