4月26日。旅立ち。

何とかしますと言う言葉を信じ明日旅立つ。
本当に頼みますよ。と何度も頭を下げる。

ここ最近何度も顔を突き合わせ口角泡飛ばす。
本当に大丈夫かどうかを幾度も確認する。
大丈夫と言うが何故かしら怪しい。
何度も問う。本当に大丈夫かと。

こちらはお陀仏になるかどうかの瀬戸際。
もしダメであれば早目に答えを貰わないと覚悟せねばならぬ。

既に明日だぞ。明日には大金を動かさねばならないんだぞ。

俺は明日はいない。仙台へ向かう。
今日中には決着付けなくては。こちらとて必死だ。
ダメならダメと言ってくれ。
夜は眠れるはずもない。頭から離れない。
もしかしてを思い描く。思い描き続けてしまう。

取られるものは何だ。後の生活は。
どうやって暮らそう。逃げようにも何処へ逃げるんだ。
何処へ逃げ隠れ暮らすんだ。
親父、お袋、妻、息子。
想像するだけでその場に倒れそうだ。


決して心は動かずに質問に答える。
先の事なんぞ分かるはずもない。それでも答える。
空っぽの頭を駆使し言葉を発する。

電卓を見ながら数字を書き込んでいる。
数字こそが命だと言わんばかりに。


今年も俺は黄金週間はなし。毎度の事だ。
いつか休めるような身分にはなりたい。
この世の構造のせいか。この世の仕組みがそうさせているのか。
休みのなしの長時間労働をこれからもひたすら続けろと言うのか。

まあ俺の人生だ。何とか生きてやる。

明日はあの東北へ。すたこらさっさと。


それでは股です。

1)失敗:集中できず。
2)感動:すたこらさっさ。
3)目標:大金持ち。